光陵高校１年、斎凰院中等部卒。
波綺家の長女（元長男：一樹）。

幼い頃から女の子と見間違う容姿を度々からかわれ、それがコンプレックスとなって、男らしくなるための努力を重ねるようになりました。
剣道や空手を習い、言動も乱暴になり、ケンカも回数をこなし、ほとんど負けなくなった小学校5年生くらいからは、面と向かってからかわれることはなくなりましたが、それまでは、よくケンカが原因の怪我で入院していました。

その後、中2の夏に仮性半陰陽という病気が発覚し、実は遺伝子的に『女の子』であることが判明。10年近く男らしさを目指してきたアイデンティティが崩壊します。
手術後のトラブルにより、軽度の対人恐怖症になっていて、現在は快方に向かっているものの、他人に対して自分から積極的にコミュニケーションを取ることがありません。その弊害なのか、無意識のうちに親しくない人の名前は覚えないようにしている節もあるようです。

以前は男だったことを隠して地元の高校へ進学した彼女は、普段は伊達メガネをかけプチ変装をしています。しかし、同年代の女の子と比べ、高い身長、大人っぽい容姿のために実年齢より上に見られがちで、同世代の中にいると、どうしても目立ってしまっています。
ルックス的には、十分美人の部類に入りますが、中性的な印象が強く、女性としての色気は、まだほとんどありません。そのために身体のラインが隠れる男物の服装の時には、男性と間違われることも多々あるようです。

そんな容姿と同じく、性格や考え方も男性的だったり女性的だったりと定まっていません。釣り合った天秤が左右に揺れるように、男女の認識の差が今後調和するのか、このままなのかということが、彼女にとって深い部分での悩みになっています。



Liner Notes
本編主人公。名前は桜並木から。いや、好きなんですよね桜が（笑）
それ以上に特に意味はないんですが割と気に入ってたりします。
自分の容姿があまり好きではないために、見た目に気を配ったりすることはありません。でも逆に、「私って美人でしょ」という鼻にかけた態度がまったく感じられないサッパリした態度が周囲から好まれる要因にもなっています。
男らしさを目指して習った武道や正義感に、女性として生きていくために習った炊事洗濯や作法、家庭教師にも恵まれ、文武両道、各種習い事のスキルなど、年齢に似合わぬ完璧さを持ち得ています。が、飛び抜けて上手なものが少なく、いわゆる器用貧乏です。
客観的に見ると、すごく恵まれてるはずなんですが、自我の根を張る場所が見つからずに宙に浮いている状態なので、精神的にすごく不安定になっています。
周囲からは、人としてとても強そうに思われてますが、それは虚勢である部分が大きく、ガラスのように強くて脆い部分があります。

Ability
VIT.09
STR.14
INT.15
AGI.17
CHR.14
LUK.06