秘密の小部屋〜出張版その1〜
全世界十七人のファンのみなさん、お待ちかねの秘密の小部屋特別編
『夜霧に霞む温泉宿で見た、宿場町に潜むいにしえの風習に薙名探偵危機一髪?
硫黄と効能が指し記した真実の行方が母と子の絆を結ぶ』をお送りしま〜す
タイトル長い上にわけわかんないわよ?
それに、十七人っていったいなんなの?
司会は、人気月光蝶の月城薙。
そして、アシスタントの波綺さくら。
ゲストには逆光メガネでおなじみの羽鳥メグミンでお送りします。
ちょ、なによ『逆光メガネ』って!

さーいよいよ始まりましたねー特別編。
予想もつかない展開が予想されますが、メグミンはどう見ますか?

あんたねぇ。
しっかり予想してんじゃない。
それに、これってページ合わせの調整企画でしょ?

シー。それはオフレコでって打ち合わせただろ?

打ち合わせもなにも。
この小部屋って、いつもリハ無しの
ぶっつけ本番、ノリと勢いで作ってるじゃない。

もう。メグミン空気ヨんでよ。
ノリと勢いが信条なんだからサ。

私はそういうの嫌いなの。

あたしは嫌ってるメグミンに無理矢理やらせるのが好きなの。

…………。

えー。もういいかな? コホン。
みなさん、お買い上げありがとうございます。
本になった当作品はいかがでしたでしょうか。

なにひとりで進行させてんのよ?

そうだそうだ。司会をムシすんな!

なら、ちゃんと進行しろよ。
さっきみたいなのは楽屋裏で済ませておくべきだろ?

あら、この小部屋が楽屋裏なのよ?

……それもそうか。

はい。うまくまとまったとこで。
いつもの「なぜなに薙サマ」コーナー行ってみよー。
メグミン、最初の質問を鴨ーん。

そんな原稿貰ってないけど。

テキトーでいいから。

んー、何度か質問されたことだけど、どうして本を書店売りしないの?

面倒だし、売れないだろーから。はい次。

……身も蓋もないわね。
あとは……本の体裁だけどさ。無駄に普通よね?

そこに心血注いだらしいよ?
書店売りでも違和感がないことを目指したらしいし。

でも書店売りしないんでしょ?

だね。よくわかんないなー。変なこだわりだよね。
あれ? さくらってばなんかオトナシーね?

いや。仕事ないみたいだから静観してようかと。

ウチにそんな余裕があると思ってるのか!?
キリキリ働けー!!

そう言われても……。
今回は二巻も含めて、いろいろ書いてあるはずだから
ネタが被らない話って少ないんだけどね。
そう言えば、この話って全五巻になるんだっけ?

そーいや、そんなことが掲示板に書いてあったね。
今回が二巻までだからあと三冊か。

あれって適当に言ってるだけなんでしょ?

でも現実的な数値だとは思うけどね。
今後の展開的にどうなるのかな?

いや、さくらがそれを聞く?

薙が働けっつったから話振ってんだろ。

そうだった。これも話半分に聞いて欲しいそうなんだけど、七章は生徒会な話で、八章が体育祭。九章が夏休みで十章が文化祭。年末年始が十一章で十二〜十三でまとめれば、あと三巻で終われそうだね。

あれ? 全二十六章じゃなかったけ?

前倒し。一度終了させて第二部開始ですよ。
さっきの進行じゃ高校一年だけで終わりそうだし。
二年は瑞穂や陽葵っちとかが入学してくるんだから
続けようはいくらでもあるでしょ。

まぁ、書く時間があれば〜って話みたいだけどね。

だから宝くじ当てるしかないって。
一攫千金でシロウト隠遁作家生活。

いや、それはそれで人生としてどうなのよって気もするけど。

まぁ夢物語だし、考えるだけならいいんじゃない?
はい次の質問どうそ〜。

え〜。次は……
なんで厨設定が多いんですか?

来たね〜タブーに最も近い質問が。

ねぇ。チュウってなんなのよ?

そこ。安易に質問しない!
知りたければggrks

ちょっと。もう日本語になってないじゃない!
それにここって質問コーナーじゃなかったの?

メドイからパス。

中学生の蔑称みたいな意味だよね?
そのあたりの年代が好みそうな設定ってことかな。
似た表現に中二病とかもあるみたい。

なにマジレスしてんの?
もっと空気嫁よ。

……なんとなく判ったから答えに行ってよ。

はいはい。具体的な指摘がないけど、
きっとヴァルキュリアと主人公最強設定のことなんかな。

最強って、俺が?

さくらはナンでもできるからね。
勉強、スポーツ、ケンカ、料理に掃除、夜伽まで。
出来過ぎクンレベル?

待て。ちょっと待て。
最後にサラッと変なこと言っただろ?

まぁまぁ。突っ込むだけヤブヘビだって学習しなさいよ。
でも、確かに万能戦艦よね。

戦艦って……。
でも、これは仕方ないだろ。
中学生から花嫁修業やらされたんだから。

あ〜それはねぇ。
男の子として武道を学び、女の子として花嫁修業か。
自然、万能タイプに成長するわけよね。

まぁ、結局は器用貧乏で、
足りない能力もいっぱいあるんだけどね。

だから、思ってるほど万能でも完璧でもないってば。

それもそうね。納得だわ。

……メグに言われると、本当のことでもなんかムカつく。

次は、ヴァルキュリアについて。
確か草案の時はデルフィニウムだったっけ?

なに?
そのゼフィランサスとかサイサリスとかデンドロビウムとか
ガーベラチックな名前は。

ま。女の子だけってことで変更になったんだったかな?
これは、花のあすか組の影響なんだってさ。
あとレリーフ? にも少し影響されてる。

へぇ。初耳。

情報としては、これが初出なんだそーな。
二十三区戦とか、好きらしいんだ作者の奴が。
九重の名前の付け方もカゲホウシから取ってるらしいし。

う〜ん、俺が全中裏側近左なわけ? 光栄だけど。
薙がミコで、響はひばり。スレイプニルはひばりSSか。
ちゃんと符合するね。

ま。偶然なんだけどね。
元ネタと違って、一見してヴァルキュリアが最強設定なのが
厨っぽい原因なんじゃねぇの? 実際は勝ち戦しかしないだけだけど。
んじゃ、ページが尽きたんでこれにて閉幕〜。

相変わらず投げっぱなしに終わるのね。
この小部屋の内容は三年掛かって、ようやくサイトに再アップしました。
どうぞご了承ください……って、なんで私が締めてんのよ!?