あ〜〜。 な〜んか、お姉ちゃんモテモテだよね。 先日のトールさんといい、この颯くんって人といい。 |
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あのなぁ〜。 別にモテてるってワケじゃないだろ。 確かにトールからは告白されたかもしれないけど。 |
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颯くんって人、絶対お姉ちゃんの事好きだよ。きっと。 | |
はぁ?なにいってんだ? あれはただ奢ってもらう約束をだなぁ…。 |
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それは口実。 お姉ちゃんと一緒に居るための口実なの。 もう、どうして鈍いのかなぁお姉ちゃんは! |
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鈍いって…あのな瑞穂。 俺的にだな、男に対してそう簡単に恋愛感情に結びつけられないんだよ。 瑞穂だって、女の子に声かけられただけで『この人、私のこと好きかも』なんて発想浮かばないだろ。 |
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む。 そう言われるとそうかなぁ…。 でも、お姉ちゃんは女の子なんだから… |
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…そうは言ってもなぁ。 俺の場合は素直に『女』って分類にはならないんじゃないか? |
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そおなのだ! さくらの場合、むしろ注意するのは男より女!! |
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いきなり出てくんな… そして、変なことを言い出すな。 |
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コイツはこんなナリでしかもケッコウなフェミニスト。 マジモンで熱をあげる女が後を絶たなかったりするわけだ。 |
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ほ、ホントに? |
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見せてやりたかったね。 卒業間際のさくらの姿を。 |
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…いい加減に…。 | |
なになに? 聞かせて聞かせて! |
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今年の2月くらいかな。数人の後輩の女の子に囲まれてさ。 その手慣れた対応ぶり。おまえは宝塚か!!ってな具合でさ。 |
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あっあれはだな! その…対応に困って、響の真似して切り抜けようかと… |
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う…。 お姉ちゃんならあり得そう… |
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だろ? その直後のバレンタインが凄かったのなんの。 |
あ〜う〜… | |
お姉ちゃんっ!! | |
は、はいっ。 | |
相手が女の子なんて、瑞穂認めないからねっ!! | |
い、いや、あのな。 勝手に…その…決めつけないで欲しい… っつ〜か認めるもなにも、んなことあるワケない… |
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いやいや。騙されちゃダメだぜ〜。 あたし、何回かさくらが女の子とキスしてるトコ見たことあるもん。 |
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!!!!!!!!!!!!!! | |
…い、いや。待て。 それには深い事情が…!! 薙!!ナニ言い出すんだ!!! |
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まぁ、その何人かのウチの一人はあたしなんだけど。 | |
!!!! お姉ちゃんっ!!!! |
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待て!ちょっと落ち着け瑞穂。 コイツ(薙)は帰国子女だから挨拶がアメリカ式で… 他のもいわば不意打ちで…やりたくてやったワケじゃ… |
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にゃははは。 | |
ずるいずるい!! 瑞穂にはしてくれないのにっ!!! |
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わ、悪い…。 って、アレ?ちょっとまて。 問題点がズレてないか? |
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ずるい〜ず〜る〜い〜!! | |
あ〜う〜。 薙!!おまえが不必要な事を言うから… |
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いや、事実だし。 | |
お姉ちゃんの バカァァァァ…<ドップラー効果 |
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あらら。 走っていっちゃった。 |
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バカって… 一体俺にどうしろと… |
あははは。 いもーともさくらの真の姿を知ってしまってショックだったかな〜〜。 |
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なにが真の姿だっ!!薙もいい加減、キスしてくんのやめろ! ここはアメリカじゃなくて日本なんだし。 それに、俺の他には挨拶の時キスしてんの見たことないぞっ! |
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うん。さくらにしかやってないし。 | |
なら、俺にもしないでくれ。 | |
あはは。 さくらのさ、キスした時の表情が好き。 こう、なんて〜の。ソソられるというか。 |
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なっ!! あ!言っとくけど、キスっていってもほっぺにだからな。 |
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たま〜にクチビル奪ってるけどな。 | |
な、薙ーーーーー!!! | |
疑惑が深まった所でまた来週〜〜。 | |
来週ってまたなにかあるのかっ!? | |
へ? 毎週こうやってさくらの真の姿を話していくんだろ? 投げキッス練習した事とか、合コンに出たときの話とか… |
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うわぁぁ〜〜〜!!! そんなんヤルなぁぁ〜〜〜!!! |
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あたしの出番の為に我慢してよ。ね? | |
いやだ! 薙が出てくるとあることないこと言うじゃんか!! |
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あることしか言ってないって。 ちょっと面白く演出してるだけで。 |
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すなっ。 とにかく!続かないからな!少なくとも俺はもう出ないから! |
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え〜〜。 まぁいいか。さくら居ない方が気兼ねなくバラせるし。 |
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…居ても話てるじゃないかっ!! | |
そうかも。 | |
開き直るな〜〜〜!! え〜い!もう終わりだ終わり! |