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Chapter. 9

Shiny Day
陵高体育祭 1





 
   

怒濤のようだった十日あまりが過ぎ去り、生徒会になって初のイベントである体育祭当日がやってきた。

日頃の行いがどうだったかはともかく、見上げる空は言葉通りのスカイブルーが広がり絶好の体育祭日和に恵まれた。その好天もあってか見学する保護者の人たちの出足も朝から順調に増えており、準備していたテント席は開会式を前に早々に埋まりつつある。まだ生徒が登校している時間帯にこんなにも人が集まっているのは初めてだと古株の用務員さんが驚いていたくらいだ。

そんな中、俺たち生徒会と体育祭実行委員は割り振られた役割に従って準備を進めていた。とは言え、ほとんどの実務は実行委員が行ってくれるので生徒会メンバーは周辺雑務を担当する。有り体に言えば体育祭の運営に直接関係しないことを引き受けている。

副会長であるコノエは屋台を出す支援店の人たちの受付と設営監督。
あわせて五つほどの屋台を商店街の人たちの協力で出店してもらう手はずを整えていた。確か、焼きそば、たこ焼き、おにぎり、仕出し弁当、クレープだったかな。屋台そのものはコノエのツテを頼って調達したので、お店からは材料と人員を出してもらっている。
その売上金の三割前後が体育祭の賞品費用に充てられる契約だ。そうして予算の枠を越えた出費を賄うことになる。ほかの収益手段もいくつかあるんだけど、まぁそれはまた後で。

話を戻して、屋台は一番人通りが多くなる正門からグラウンドに抜ける校庭に設営する。食事兼休憩所用の長テーブルとパイプ椅子の設置で運営委員も何人か行ってるはずだ。

書記の楓ちゃんは外来担当。
今日は地区のPTA会長と、商店街つながりで商工会代表の人も参列することになっている。玄関前に待機して順次役員席に案内誘導し、あとの応対は校長や先生方に引き継ぐ。

他校の生徒会役員も交流を目的に招待しているから、その案内も楓ちゃんの分担だ。そう言えば斉凰院から響が来ることは聞いているけど他はどこの高校だったかな? 近くの学校を中心に十数校に話をした結果、四校から来てもらえると聞いたけど、それがどこなのか斉凰院以外よく覚えていないんだよね。
こんなんじゃよくないと思うけど昨日はあまりにも一杯いっぱいすぎて記憶が曖昧な部分があるんだよね。あとでコノエに聞けば分かると思うし、来た人に挨拶すればいいかな。

会計の聖さんは、放送部、救護班、実行委員など各委員の準備進捗をチェックしてまわっている。要は運営サイドの管理だ。準備が遅れてたり、トラブルがあれば生徒会裁量で解決する。実際に問題があれば俺にも連絡が入るはずだから、なにも報告がないってことは今のところ特に問題はないんだろう。

そして最後に俺の役割は、それら全てを統括した全体管理とテレビ局と新聞社……いわゆるメディアの応対を任されていた。全体管理と言うと大変そうに感じるけど、問題に対処する役割なので、各部に滞りがなければ見回りしていればいいという気楽さだ。

それよりも、メディアの応対の方が憂鬱だったりする。取材なら生徒会全員で受けた方がいいのではないかとも思ったけど、朝のうちはそれほど暇もないし、テレビ局側も開会式前にちょっとだけコメントが取れればいいらしく、俺の内心を除けば問題はなかった。

そのテレビ局スタッフは、開会式前の雰囲気も撮っておきたいとのことで朝早くから訪れていた。
地元の新聞社の取材は午後からになっている。
そんなわけで、ひとりでテレビ局との打ち合わせして、体育祭の抱負的なことを手短に受け応えたあと、メディアへの露出に一番喜んでいる校長先生に押しつけ……いや、任せて、グラウンドの見回りをしているところだったりする。

例のテレビで顔を覚えられてるのか、すれ違う保護者の人たちの視線を集めている状況に居心地の悪さを感じる。嫌な感情がこもった視線じゃないのが救いだけど、『見られている』ことに神経がピリピリと緊張するからか落ち着かない。





「お姉ちゃん。なんだか暇そうだねー」
背中からかけられた、のほほんとした声に足を止める。

「……そう見える?」
この声は……と思いつつ振り返ると、いつから付いてきていたのか瑞穂の姿があった。

立ち止まって瑞穂と向かい合うと、さっきから感じていた視線の感覚が急に大きくなる。さっとあたりを見回すと、実際に道行く生徒や保護者たちの視線が瑞穂と俺に向けられていた。ジャージばかりの生徒の中で、瑞穂の私服姿が浮いてるからかなと思ったけど、この輪を重ねた注目度合いは瑞穂が持っている華やかさも理由なんだろう。
もしも俺自身あかの他人だったら、瑞穂を見たら目をとめるんじゃないかと思う。まぁ、兄……姉の立場としてはいろいろあるんで本人に言ったりしないけどね。
そんなことを思いつつ、なにか言い返そうと口を開きかけた時、『会長さんよ』と、俺を呼ぶ低い声が思いのほか近くから聞こえた。

「パイプ椅子だけどよ、どうも全部はテントに入りきらねぇな」
声の主はラグビー部主将の平島先輩だった。
少し汗ばんだ額を拭い、袖をまくり上げながら背後の体育館を親指で指し示す。その体育館では実行委員がバケツリレーでパイプ椅子を運び出しいた。

「何脚くらい余りそうです?」
「ざっとだが……百はないな。五〜六十ってところか」
「そうですか。……では、テントの後ろにもう一列並べて、残りは休憩用として、スタンドの下と体育館の壁際に。あとは……トラック内のテレビ局の人用にふたつ持っていってもらえますか? 今テレビカメラをセットしてるあそこに」
「オーケー。わかった」
トラックの内側にいるテレビ局の人たちを指差すと先輩はすぐに頷いた。

今日はカメラや撮影機材を持っている保護者も多いんだけど、ハンディカメラとはサイズが違う、やたらと仰々しいビデオカメラや集音マイクを持っているスタッフの姿はすぐに見分けがつく。セッティングしている様子を眺めていると平島先輩の視線を感じた。

「あ。ほかになにかあります?」
まだ用件があるのかと問いかけると、先輩はにやりと笑って首を振った。

「いや、お前たち生徒会の反響はすごいんだなって」
「反響?」
平島先輩の視線を追うように辺りを見回す。
周囲の視線のことかなと思ったけど今はさっきほど注目されていなかった。なんのことだろうと首を傾げると平島先輩は苦笑しながら口を開いた。

「そうか、一年だから光陵
(ココ)の体育祭も初めてなんだったな。あのな、去年や一昨年に比べて保護者の来場者数がダンチなんだが、それってお前たち生徒会のせいなのかなって思ってさ」
「あぁ、なるほど。確かに用務員さんも言ってましたけど偶々なんじゃないですか?」
「ねぇよ。ウチの体育祭はあんまり盛り上がらないって卒業した先輩も言ってたから、今年の異常な注目はどう考えてもお前たち生徒会が原因だろうさ」
「そうかなぁ……あまり認めたくないってところなんですが」
「いいんじゃねぇの? なんやかんや言ってもギャラリーは多い方が盛り上がるだろうし、ただ……」
言葉を切って複雑そうな顔で見つめてくる。

「ただ?」
「……あぁ、まぁな。こんだけ人が増えると、その分トラブルも多くなってくるもんだ。だから、その……気を付けろって言うのもアレだが注意はしておけよ」
バツが悪いのか視線をそらす平島先輩。
いつもの覇気もなくなり語尾がもにょもにょと小さくなっている。

「ふふ……ありがとうございます。先輩」
「なに笑ってんだよっ」
「え? 笑ってませんよ?」
にっこりと否定する。

「そう言いながら笑ってんじゃねぇかっ」
「目の錯覚ですっ」
肩からぶつかってくる先輩をこちらも肩からぶつかって迎撃する。あまりのウエイト差にかなり体重を乗せていかないとはじき飛ばされるのは、これまでの実行委員会の準備中に体験済みだ。

「なぁ、錯覚ついでに聞くが……ナンパでもしてたのか?」
さっきからそばにいる瑞穂を興味深げに見て、からかうような口調で視線をこちらへと戻した。

「ど、どうしてナンパになるんですか……違いますよ。妹です」
ちょっとだけ跳ね上がる鼓動を隠して答える。意識しすぎなのは重々承知なんだけどね。

「へぇ……」
と、平島先輩はマジマジと瑞穂を見て顎をさする。
当の瑞穂は平島先輩のガタイに萎縮したのか、俺の背中に身を隠した。

「なんだ? 別になにもしねぇって」
「平島先輩は強面
(こわもて)なんですから、そんな睨んだら普通は恐がりますよ」
「んだよ。別に睨んでないだろ? それに、おまえは初対面の時から恐がってなかったと思うんだがな」
心外そうに肩を落とす先輩に笑い返す。

「まぁまぁ。あくまで一般論ですから」
「それ全っ然フォローになってねぇから。……待て。だとすると、会長は一般の枠に入ってないってことか?」
確かに。でもそれは俺自身スタンスが男のままだし、ガタイ的にはトールで見慣れてるのもあるからなぁ。

「私は先輩のこと信頼してますからね」
内心はおくびにも出さず優等生な答えを返すと、先輩は少し面食らったように眉をしかめた。

「オーケーオーケー。いいだろう。そういうことにしとくよ」
その表情を隠して、『邪魔したな』と、背を向けて去っていった。

強面の先輩でも、正直言って女の子よりよっぽど話しやすい。しかし、これで俺が男のままだったとしたら、短期間でこうも気安く話せる間柄にはなれなかっただろうなとも思う。男同士だと、どうしても上下関係が明確になってしまうから。そういう意味では女になったことが有利に働いていると思う。でも、そもそも男のままだったら、生徒会長に立候補することはなかっただろう。
転校して下宿生活することもなく、留年せずに真吾やメグと一緒に進学していたなら今頃どんな生活を送っていたのか。今となってはその分岐点が遥か遠すぎて、うまく想像できないことに胸が締め付けられる。

「お姉ちゃん、今の人って誰?」
「ん? 平島先輩のこと?」
背中に隠れてた瑞穂に袖を引っ張られる。

「ひらしま先輩?」
「そう、三年の平島先輩。ラグビー部のキャプテンで、体育祭実行委員会の男子の取りまとめをしてくれてるんだ」
ふぅんと頷きながらも向かい合おうとする俺の袖を握ったまま後ろに隠れていようとする。

「ほ〜ら。いつまで隠れてるんだ? それに、その態度は相手にちょっと失礼だぞ?」
「ごめんなさ〜い。うぅ、でも、怖かったんだもん」
「大丈夫だって。今の会話聞いてたろ? 話してみると気さくでいい人だよ」
「……うん、それはなんとなくわかるけど」
もじもじとうつむく瑞穂のうなじを見下ろしながら安心させるように肩に手を乗せた。

「次に機会があったら、ちゃんと謝って自己紹介するんだぞ」
「うん、わかった」
そんなに恐いかなぁ? 確かにぶつかったら勝てそうにない相手ではあるけど。

「おーぃ。かいちょ〜」
気の抜けるイントネーションとともにB組保健委員の三隅さんが近づいてくる。

「なに?」
しゅたっと手を挙げる姿に釣られて反射的にこちらも手を挙げる。

「かーいちょ。手が空いたら救護テントまで来てくださいって神野先生が」
パタパタと手招きの仕草に続いて、ちょいちょいと救護テントの方を指差す。

「わかった。すぐ行きます」
「うん。でも、急がなくてもいいってさ」
「そう、ありがと」
「いえいえ。どーいたしまして」
畏まって頭を下げる三隅さん。こちらも負けじとお辞儀を返すと耳にかけたインカムからジジッっとノイズ混じりの音が聞こえた。

『ミキちゃん、そっちはどう〜?』
耳元で囁かれているような音声に反射的に首をすくめる。
インカムを指さし、三隅さんに手を挙げて合図すると『じゃ、よろしくー』と瑞穂にも手を振って去っていった。

「今のところ問題ないよ。コノエの方こそ人手は足りてる?」
インカム越しに会話しながら瑞穂と視線を合わせると、俺が独り言みたいに喋ってるからかキョトンとしていた。その視線から逃れるように瑞穂の頭に手を置いて少し乱暴に髪を撫でる。

『私は見てるだけでいいくらい大丈夫。業者さんに入ってもらってるしね。屋台の方の準備はそろそろ終わるよ〜』
「そうか。手が空いてから放送席に顔を出してくれないかな。簡単に打ち合わせしときたいんだって」
会話を続けながらワシワシと撫で続ける。最初は嫌がる素振りを見せていたけど、抵抗を諦めたのかちょっとむくれながらもされるがままになる。

『は〜い。りょーかいで〜す。オーバー』
脳天気ささえ感じる返事でコノエとの通信が途切れた。

「もう、みんな来てるの?」
まだインカムで会話中だと思っていたのか、言葉を聞き流しかけた瑞穂が慌てて頷いた。

「う、うん。お姉ちゃん……意外と忙しそうだね」
「意外とじゃなくて、忙しいの」
「だって、会長さんなんだから、もっとどーんと構えてるんだと思ってた」
「お前なぁ。生徒会は基本下働きなんだからイベントで暇ってことはないの」
お気楽な瑞穂と話をしていると、いろんな意味で力が抜けてくる。

「ふぅん。でね、あのね。お母さんたちが、あの辺にいるから暇ならおいでって」
そう言って、トラックを挟んで向こう側の観客席を指さす。

「ん〜と……あぁ居た居た」
クラスの間に設けた保護者用のテントをざっと眺める。すぐに茶色の毛並みが目にとまった。ジョンくらい大きいと遠目にもすぐ見つけられる。よくよく目を凝らすと母さんたちの姿も見えた。

「うん、わかった。行けたら行くよ。でも、すぐは無理かも」
「そうなの?」
「……多分ね。競技が始まってからじゃないと手が空かないし」
「そんなに忙しそうには見えないんだけどなぁ」
訝しそうな視線を受け流して苦笑する。

正直、あんまり行きたくないって思ってるのがバレてるんだろうか。学校という空間で家族に合うのは、かなり気が進まない。

ちょっと前まではバッシング対象だった身だし、今は今でテレビの影響か、やたらと注目を集めてるし。こうして瑞穂と会話してても複数の視線が突き刺さってくる感じがまとわりつく。ちょっと前まで悪意の視線に晒されていたからか、ちょっと過敏になってるだけだとも思う。気にしないようにって思っても、これだけの視線だとそれもなかなか難しいんだよなぁ。

「……とにかく、そう伝えといて」
「はぁい」
どこかテンポが噛み合わない返事に脱力してしまう。

しかし、こうして瑞穂と学校で話す機会がこんなにも早く来るとは思ってなかった。一時はどうなるかと思ったものだけど、立場の改善が間に合って本当によかった。

自分の置かれた境遇に安堵していると、少し離れた距離から『波綺センパーイ!』と名前を呼ぶ声が聞こえてきた。どこからかと視線を巡らせるとスタンドの上からふたりの女の子が手を振っている。
私服姿で誰なのか見覚えもないけど、俺を先輩って呼ぶからには斉凰院中等部の娘なんだろう。愛想笑いを浮かべて手を振り返したら、黄色い声とともにぶんぶんと大きく手を振り返してくれる。

(あー……)
その騒がしさに何事かと周囲の視線が集まってくる。逃げ出したい衝動を抑えていると、すぐ近くから突き刺さるような視線が向けられていた。

「……じぃー」
「な、なに?」
瑞穂から露骨なまでに非難に満ちた視線が浴びせられていた。ピリピリとしたプレッシャーを避けるためか、なかば無意識に半身に構える。

「……なんでもー」
どう見ても、なんでもなさそうな視線と口調なんだけど。それを振りほどくように頭を大げさにぐりぐりと撫でる。

「じゃぁ、またあとでな」
「もう! それやめてって言ってるのにー」
嫌がる瑞穂の声を背中に聞いて、注目の視線から逃げるように救護テントに向かった。





「よく来たな。待ってたぞ」
テントの下で腕組みしていた未央先生が、近づく俺を目ざとく見つけて手招きする。

日陰に入ると少し涼しい。朝でこれだと日中倒れる生徒が出るかもしれない。競技中に水分補給を促す放送を入れた方がいいかも。

「なにかありました?」
そう尋ねると、未央先生は白衣を翻して長机の上の段ボールをごそごそと漁る。その姿がやけに楽しそうで、どうしても嫌な予感を抱いてしまうんだけど……。

「例のジャージが仕上がったと手芸部がな。さっき持ってきたんだ」
と、先日預けていた中学時代に使っていた黒いジャージの上着を広げて見せる。

「これはまた……すごいですね」
元が無地だったとは思えないほど、そのジャージには文字が踊っていた。中華飯店、佐藤鮮魚店、スーパーイトウ、みなみドラッグストア等などのロゴが胸、背中、肩、腕に所狭しと縫いつけられている。さながらプロのレーシングスーツみたいな勢いだ。

「まさに歩く広告塔だな。波綺がこれを着ていれば、必然テレビにも映って広告効果は高くなる。そのメリットを説いて各商店から広告費を集めたというわけか。うん、よく考えてるじゃないか」
「そ、そうですね」
「ふふ。その様子だと、あまり乗り気じゃないのかな?」
「いえ、別に着るのは構わないんですが、個人的にテレビに映るのが気が進まないだけで……」
正直言って、深く考えたくない。
普通の高校生が日常生活を送っていて、テレビに出るなんてことを考えている方がおかしいと思う。もちろん、普段から出たいと考えていたのならともかく、まったくこれっぽっちも出たくないんだから尚更だ。

それはそれとして、今年の体育祭はみんなの意識を高めるために賞品を出すことに取り決めたものの、公立高の生徒会が使える予算に余裕なんてないに等しかった。。その解決策が屋台の出店であり、このジャージだ。

さっき未央先生が言ったように、テレビに映るからこそジャージに店名を入れる価値がある。テレビ局は生徒会がもの珍しくてネタになるから取材する。お店はテレビで宣伝できる。俺たちは広告費で賞品代を得られる。と、三者三様のメリットがあり、それが商売の基本だとコノエが言っていた。

内心いろいろとあるにはあるけど、今はすべてを受け入れるしかない。目立ちたくないとかテレビは嫌だとか、そんな個人的感情は後回しにしないと。それが生徒会長としての責任と役割なんだから。
だから、まずは役割を演じよう。望んでなったことだし望まれてなったことでもあるんだからね。そうして将来的には演じなくてもこなせるようになれればいいな、と思う。

 
   




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