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Chapter. 9

Shiny Day
陵高体育祭 2





 
   

「みなさん、お疲れ様です」
整列した体育祭実行委員会の男子メンバーの視線が集まる中、内心のいろんな想いに蓋をして労いの言葉で話し始める。

ちなみに女子メンバーは朝の準備に関する仕事はないので集まってない。男子メンバーも仕事が終わった班から順次解散だったんだけど、なぜか集合して報告に来てくれた。
『では、体育祭実行委員にコメントを』とコノエに突然振られ、なにも考えていないまま話し始める。

本部テントの後ろに集まったこの集団は、なぜか整列しているからか周囲の注目を集めていた。
その証拠に少しだけ遠巻きに見物されている。まぁ個人的には、今朝から多くの視線を浴びてる手前、あまり変わりない状況だとも言えるのかな。

一方、委員のみんなの視線も、あらかじめ知らせておいたにもかかわらず、例の宣伝仕様ジャージ……つまり俺に集中している。気のせいじゃ済まないくらい見られているけど、それを無理矢理に無視して話を続ける。

「準備はすべて滞りなく終わりました。ありがとうございます」
みんなはそれぞれ満足げに頷いたり、真剣な面持ちで聞き入っている。

「いよいよ体育祭本番です。各競技の準備も残ってますが、それはそれとして、まずは自身が参加する競技を第一にがんばってください」
こうして見る限りでは、みんなの士気と言うか『やる気』は十二分に高まっていると思える。
今朝の準備も率先してキビキビとして動いてくれてたし、それだけで体育祭は大丈夫だと実感できるくらいだ。

「今回は豪華な優勝賞品を用意しているのでぜひ狙ってください。かく言う私も本気で狙います」
「お〜い、主催側がそんなこと言っていいのかよ」
そうツッコミが入ると、みんなから笑いが漏れる。
よしよし。

「それはもちろん。あとで悔やまないようみなさんも全力を出してください。私も手加減抜きでいきます」
「うぉ、会長の目がマジっぽいぞ。そこは、他に譲って花を持たせるとかないの?」
そんな二年生からの声に微笑み返す。

「もちろん、私はA組に花を持たせるために頑張ります。生徒会長という立場はありますが、それ以前にA組の一員ですから」
「おぉっと、そうは問屋が卸さねぇ。会長にゃぁ悪いが、その豪華賞品は俺らC組がいただくぜ」
「ばっか。そう簡単にやらせるかよ」
「お前ら落ち着け、今日はE組が勝つと星占いでだな」
「どんな星占いだ。それは」
三々五々に勝利宣言が飛び交う。
うん、狙い通り。勝負事は真剣でなくっちゃね。

「くれぐれも! ケガがないようがんばってください。まもなく入場行進の時間になります。なにか用事があれば早めに済ませておいてください。では、解散」
実行委員のみんながざわざわと会話しながら入場行進の列に並ぶために中庭へと向かう。

よし。少しは盛り上げることができたかな?
生徒会初のイベントだけに成功させたい。
まぁ演説で公言した手前もあるけど、それを抜きにしてもどうせやるなら楽しい方がいいよね。

「よぉ、お疲れさん。そっちはまだ仕事あんのかよ?」
通りすがりに声をかけてくる蔡紋に『まぁね』と頷き返す。

「そっか。手が必要な時は声かけろよ」
「うん。その時は頼むね」
「その、お、俺も。なにかあるんなら手伝うからさ」
蔡紋のうしろに続く颯からも声がかかる。

「うん。サンキュ」
可愛いなぁもう。と、面と向かって言うと怒られそうなことを思いながら頭を撫でる。

「だから! 頭撫でるなっつってんだろーが!」
大げさに頭(かぶり)を振って嫌がる颯。
突然の大声に解散しかけてたメンバーが集まってくる。

「おいおい、颯。あまり姉ちゃんに迷惑かけんなよ?」
「そうだぞ。撫でられるのはいい加減諦めろ。つか替われ」
「そんなことじゃ器のでっかい男にゃなれねーぞ?」
「がんばれ! 俺たちはいつでもおまえを応援してるからな?」
そう激励(?)をしつつ、他の委員たちは次々に颯の頭をひと撫でして通り過ぎていく。

「だから、姉ちゃんじゃないって言ってんだろっ!」
颯は先輩でも構わずに怒鳴り返すんだけど、みんなは微笑ましげに対応している。
本人は全力で否定するが、颯は委員会の中で『みんなのアイドル』的なポジションに収まった。

俺と颯とのやりとりも、勝手知ったる委員のみんなが絡んでくるのも、実行委員の間で定例となりつつある。
『気性が瞬間湯沸かし器のように激しく、そこが対人関係でネックになって敬遠されてしまう』と言うのは楓ちゃんから聞いた話だけど、そこを理解して付き合うと、怒りっぽいところもなぜか美点と思えるようになってくる。

双子ゆえに楓ちゃんと似ているから黙っていればすごく可愛い。本人は気にしてるみたいだけど客観的評価がそうなのだから仕方ない。そして、一度『可愛い』と認識すれば、キャンキャン噛み付くのも好ましく思えてくるから不思議だ。
基本、上級生には礼儀を持って接するし、悪態のほとんどは俺に向けられてくるから、みんなは今みたいに俺を矢面にしながら颯をいじって遊んでいる。
実行委員の中では男女問わず人気で、特に上級生からの評判がいい。可愛さで言えば楓ちゃんの方が上なんだけど、颯は男だからスキンシップが取りやすいのもプラスなんだろう。



「さくらちゃん、お疲れさま」
「ありがとう。楓ちゃんも……」
隣に控えていた楓ちゃんと視線を合わせると、その笑顔に思わず見蕩れてしまう。
いい加減に慣れてもいいんじゃないかと我ながら思うけど、好意が感じられる笑顔だけに破壊力がありすぎて戸惑う。
それは、俺が男だったことに由来するのか、今も感性が男だからなのか、そもそも性別は関係ないことなのか、今ひとつピンとこない。楓ちゃんは好きだけど、これも異性としてなのか同性としてなのかも判別がつかない。
いつものループにハマりそうになって、永遠の命題たる思考を慌てて頭から振り払う。
精神の立ち位置は男と女のどちらなのか。いつものように、この大きな疑問から視線を逸らした。

「なぁに?」
ついつい黙ってしまった俺に小首を傾げて問いかけてくる様子にも胸が高鳴る。
へ、平常心。平常心。

「いや、楓ちゃんもご苦労様でした。それで来賓の方は揃ったのかな」
「PTAの会長様と鈴高の生徒会の方が少し遅れるって連絡が。他は皆さん揃ってるよ」
「そう。ありがと」
うん、うまくごまかせたかな。

「会長。あまり時間がありませんが、来賓の方に挨拶をお願いします」
秘書のような雰囲気で告げる真秀ちゃんに頷くと、ちょうど視線の先に響の姿が見えた。

こうして響と直接会うのは二ヶ月ぶりだろうか。
電話では話してたものの、高校に進学してからの自分の不甲斐無さを思うと非常に照れくさい。
かと言って、今さらジタバタもできないので覚悟を決めながら歩み寄る。

「ごきげんよう、さくら」
斎凰院の制服に身を包んだ響が優雅にお辞儀した。
気恥ずかしさを押し殺して、こちらも頭を下げる。

「今日は来てくれてありがとう。忙しいのに足を運ばせてしまって、その……悪いね」
照れ笑いで返すと、それが可笑しかったのか響は口元に手をあててクスッと小さく笑う。

「いいのよ。あなたたちに会える公務ならこちらこそ歓迎よ。それにしても、しばらく見ない間にまた大人っぽくなったわね」
「そう? 大人っぽいかはともかく老けてみられるんだよね……。高校生になったばかりなのに『大学生に見える』とか言われちゃうし」
歳相応以上に見られてしまうのは、自分でも意識してるし、たまに利用したりもする。
でも、こうも他の人からの指摘が続くと、一体どれだけ歳上に見られてるのやら。

「そうなの? 奇遇ね。私も先日、挨拶回りで『高校生には見えない』と言われたばかりなのよ」
と、気にした風もなく上品に笑う。
その笑顔を見て、『気にすることでもないのかな』と思い直す。
別に童顔がいいわけじゃないし、今の自分が嫌いってほどでもない。

「いいなぁ〜。私は子どもっぽいから、ミキちゃんや響ちゃんみたいに『大人っぽい』って言われたいなぁ」
「ふふふ、お互いままならないわね」
羨ましそうコノエの呟きに微笑む響。
そうだよな。こういうのは、得てしてままならないものだよな。

「確かにさくらは大人びて見えるけど、私が言ってるのは外見だけじゃなくて、もっとこう内面的なものよ」
「うーん、内面ねぇ……」
精神的にってことなのかな? 見た目も精神的にも歳上に見られてしまうのか。
まぁ、その評価も尊敬する響相手なら、少しくらいは彼女のレベルに近づけたみたいで誇らしく思える……って、半分以上は負け惜しみだけどねっ。

「ふふふ。褒めてるんだから、そんなに落ち込まないの。それに、さくらは生徒会長としてもやっていけるって、前にも言ったでしょう?」

そう言われて思い出す。
そう、あれは響が斎凰院中等部で生徒会長をしていた去年のこと。生徒会を切り盛りするその姿を見て、『とても真似出来ないな』と呟いた言葉に『そう? さくらなら出来ると思うし、相応しくもあると思う』と返された記憶が蘇る。あの時は、どうだろう? と流したけれど、まさか本当になってしまうとは思ってなかったなぁ。

「そうだったね。でも、正直言っていっぱいいっぱいだよ」
肩を竦めて見せると、響は顔を綻ばせて、竦めた肩に手を置いた。

「大丈夫。すぐに板に付くから」
微笑む響の信頼の眼差しが嬉しくもあり、同時にプレッシャーにも感じてしまう。

「そうよミキちゃん。なんでもそうだけど、要は慣れなんだから」
コノエも同意してくれるが、会長の仕事を実質的にこなしてる人に言われてもなぁ。

「慣れ……ねぇ。確かに『自分の境遇』を思えば、生徒会長くらいはすぐに慣れてもよさそうな気はするけどね」
男から女になってしまったことと比べれば、並大抵のことは小さなことに思えるよな。

「ふふ、その意気よ。そうだ。遅くなったけれど、生徒会長就任おめでとう、さくら。得票率が八割もあったそうじゃない。さすがね」
差し出された響の手を苦笑いで握り返す。

「まぁその……いろいろ不甲斐無い話も聞いてると思うけど、一応、ありがとう……かな」
「ふふふ。さくらったら、前代未聞の生徒会を立ち上げておいて、なお謙遜するのね」
「前代未聞、なのかなぁ?」
「そうテレビで言ってたわよ?」
え? っと、一瞬思考が停止する。
テレビって、あのニュースのコーナーを響も見たのか?

「そんな顔しなくても。ふふ、櫻子に教えてもらって録画して見たのよ。中等部では回し見されてたみたいだし、かなり話題になってたって話を聞いたわ」
「なるほど〜。今日もやけに見知った顔が多いなって思ってたら、予想通りミキちゃん効果だったのね〜」
ふたりして納得顔で微笑みあってる。

「あの、中等部でそんなに話題だったんですか?」
成り行きを静観していた楓ちゃんが、おずおずと口を挟む。

「そうなのよ。さくらは下級生に隠れファンが多かったから特にね」
「へぇ……やっぱり」
響の答えを聞いて、楓ちゃんが真面目な顔で頷く。
なにを深刻になってるんだろう? って! そんなことより!

「隠れファンとか、やっぱりとか、なに!?」
「私も高等部に進学してから知ったのよ。今年度になって顕在化したようね」
「顕在化とか……あぁ、だから隠れファンなのか」
「あら、バレンタインにあれだけチョコレート貰っておきながら、いかにも初耳みたいにされてもね」
頬に手を添えて、『もう、しようがない娘ね』とでも言わんばかりにため息を吐く響。

「そうは言ってもね……あんな状態だったから、そうそう楽観視できないよ」
学校中……いや、少なくとも学年単位で無視されてたのが、まだ一年とちょっと前のこと。
未だに嫌われてるって言われる方がまだ納得がいくってもんだ。

「話によると、さくらのファンは今の二年生が中心みたいね。御堂さんの件で三年生にも少なからずシンパがいるとか。それよりも、そろそろ紹介してくれないかしら。ねぇ?」
と、響が楓ちゃんと真秀ちゃんに微笑みかける。
……そうだった。

「ごめん響。遅れたけど役員を紹介するね。こちらが書記の高木瀬楓さんと、会計の聖真秀さん」
「はじめまして。書記の高木瀬楓です」
「会計の聖です」
挨拶するふたりに響は優しく微笑みかける。

「こちらこそはじめまして。斎凰院高等部一年、九條響です。生徒会副会長を務めています。本日はお招きありがとうございます」
「いえ、あの……そんな……」
響の非の打ち所がない返礼に舞い上がったのか、ふたりは上ずった声でシドロモドロな言葉を漏らす。

「今のところ、役員は以上の四名。で、知ってると思うけど、みんな一年生」
「みなさん、今日はよろしくお願いします。所用で出席出来なかった会長以下の役員も、日を改めてご挨拶させていただきますね」
「こ、こちらこそ、その、よろしくお願いします」
ぎこちない動きで頭を下げる楓ちゃんと真秀ちゃん。なんだかすごく緊張してるなぁ。

「それにしても、面白い格好ね」
クスクスと笑う響が広告バナーだらけのジャージを指さす。
……やはり見逃してはくれなかったか。
むしろ開口一番に指摘しなかったのは、響なりの優しさなのかもしれない。

「まぁ、これも仕事のひとつだからね」
不本意だけどね。という言葉を飲み込む。

「櫻子から聞いてはいたのだけど、なるほど面白いアイデアよね。テレビの取材を見越して寄付金を集めることもそうだけど、短期間で実践してしまう行動力もすばらしいと思うわ」
「そこら辺はコノエが動いてくれたからね」
視線を向けると、コノエは笑顔で『いえいえ、そんな』と、頭(かぶり)を振る。
しかし、金策のアイデアはほとんどコノエの発案だし、そもそも賞品のアイデアから運営のやり方に至るまで、成り立て生徒会がうまく機能しているのはコノエのおかげだ。

「ねぇ、さくら。今日は本気を見せてくれるんでしょう?」
響の見透かすかのような視線を浴びて、無意識に身体が緊張する。

「……うん。前とは違うし、優勝もかかってるから全力で臨まないとね」
俺が体育で手を抜いてたことを響は知っている。それでも、こんな風に直接指摘されたことは今まではなかった。

だから、響が『本気を見せて』と言うからには『勝て』と同義なのだと思う。
もちろん、それは強制してるわけじゃないし、負けたからと言って特にペナルティがあったりもしない。
ただ、響に失望されたくないと勝手に俺がそう思ってるだけだ。

「よかった。菫があなたの活躍をすごく楽しみにしてたから。もちろん私もね」
「期待に応えられるよう、がんばるよ」
「ふふ。楽しみにしてるわね」
その笑顔に少なからずプレッシャーを感じていると、いつの間にか来賓席に顔を出していた校長先生と眼が合った。

「おぉ。波綺くん。ちょうどいい。こちらへ来てくれたまえ」
「はい」
来賓と接待中だったらしい校長先生が手招する。
響に『またあとで』と小声で伝えて、校長先生と来賓の方に歩み寄った。





「会長。そろそろ入場行進準備の時間です」
控えめにささやくコノエの言葉を聞いて辺りを見回すと、いつのまにか生徒の姿がまばらになっていた。

『……まもなく入場行進です。生徒の皆さんは所定の位置にご集合ください』
タイミングを見計らったかのように、一斉放送で集合のアナウンスがなされる。
いよいよ本番スタートだ。

「それじゃ、私はこれで失礼します」
「うむ。今日はよろしく頼むよ」
散々自慢話に花を咲かせていた校長先生と、穏やかそうな初老のPTA会長に頭を下げて来賓のテントを後にした。

少し離れた場所で待っていた生徒会の三人と合流する。

「会長。お疲れ様です」
恭しく会釈するコノエに非難の視線で答える。

「酷いじゃないか。みんな、逃げてるんだもん」
「えぇ〜? だって会長が呼ばれたんじゃないですか〜」
おどけて答えるコノエに楓ちゃんと真秀ちゃんもクスクスと笑う。

「まぁ、そうなんだけどさ」
「ままま。黙って任せちゃったことは謝るけれど、それが会長のお仕事ですから諦めてくださいな。それに、私たちが一緒だと紹介されたり話題振られたりで、更に話が長くなりそうな気配があったからね〜。でも、こうしてちゃんと待ってたんだから許してね、ミキちゃん」
「……いいんだけどね」
両手を合わせながら悪びれずに微笑むコノエに苦笑いで返す。言ってることは確かに正論ではあるんだけれど。

「ね。そう言えばさミキちゃん。さっき響ちゃんが言ってたのって……」
行進の列に向かいながら、並んで歩きだしたコノエが問いかけてくる。

「さっきって……あぁ、本気を見せろってやつ?」
見当をつけて問い返すと、コノエが神妙な顔で頷いた。

「そのことは私も気になってた。どういう意味なのかって」
今度は話を聞いていた真秀ちゃんが問いかけてくる。

「あー、あはは。大したことじゃないんだけどね。えと、去年の話なんだけどね。手を抜いてたと言うと聞こえが悪いけど、体育の授業とか、あまり真面目に取り組んでなかったんだよね」
「去年……あ、そういうこと」
なにか得心したのか真秀ちゃんが納得顔で頷く。

「な、なに?」
今の流れで俺が女子に交じっての体育で本気が出せない、なんて理由は浮かばないはずだけど。内心、戦々恐々で問い返すと聖さんは安心した表情で微笑んだ。

「いえ、ひょっとして例のスポーツテストも加減してたのかと思って。先日の試験の成績もなのかなって」
「いやいや、さすがにあれが全力だよ」
「そう……」
「そうなんだ……」
真秀ちゃんに加え、楓ちゃんまでもが明らかに落胆している。

「ちょっと! なんで残念そうなのさ!?」
「あれじゃない? バトル漫画によくある『あれは全力の30%の力だ』とか期待してたとか」
楽しそうに混ぜっ返すコノエ。

「いやいや、どう考えてもあの結果は出来過ぎなくらいでしょ。セーブしてあの結果なら、どれだけ超人かって話になってこない?」
「……残念」
「いや、過大評価すぎるから」

苦笑しながら安堵する。冷静に考えれば、そもそも体育の授業でいつも全力を出すことは少ないと思う。俺みたいな理由は無いにしろ、みんないくらかはセーブしているはずだからね。

「そんなワケで。さっきも言ったけど、今日は全力でいくよ」
「うん。がんばろうね、さくらちゃん」
楓ちゃんと頷きあう横で、コノエと真秀ちゃんは『仕方ない。私たちもがんばろうかなぁ』と、ゆるく意気込みを語りながら笑っていた。

 
   




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